現状の組み合わせ紹介
2024年3月中ごろに、AmazonJPでTheHandy公式の固定具が販売開始されていました。
併せて、初期付属のスリーブ以外も販売しているようなので、気になる方はチェックしてみるとよいかもしれません。
なお、ハンディ本体は在庫切れのようでAmazon、ボディクリエイト社のサイトからも注文ができないようです。(ノルウェー公式からは注文できるようなので、急ぐ場合はそちらで注文するのがよいかもしれませんね。)
Ulanzi スーパークランプ + レンズマウントリング
多くの人が辿り着いている極めて一般的な固定方法です。
Ulanzi スーパークランプはいわゆる「カニクランプ」と「アーム」が一体化している製品で、この製品一つで机への固定 と 角度調整機能を提供します。
さすがのレンズマウントリング先生もそのままではHandyに適合しないので、リングの内側にクッションテープを貼り付ける必要がありますが、調達する製品が2製品(+テープ)のみで済むというのは入手性の観点からは高得点。
カニクランプの性質上、パイプ以外のものに固定する際は上下に揺れやすいという問題がありますが、値段なりと割り切るか、布を噛ませるなど各自の環境と相談して工夫しましょう。
アーム自体もそこまで固定力が高くないので、純正スリーブならともかく社外ホールを装着して使用するのは少々難しい印象です。
C型クランプ + 関節式マジックアーム + レンズマウントリング
C型クランプの、机への固定力が非常に高いことはもはや説明不要でしょう。
更にこのクランプは至るところにネジ穴が空いているので、好きなところにアームを挿せます。
具体的には左右に1/4が4箇所ずつ、斜め部分に1/4が2箇所、真正面に1/4が2箇所・3/8が1箇所 あります。
ちなみに管理人の手元の製品は不良品のようで、側面の3連穴の間隔がズレています(やられたぜ)
アームを伸ばせば距離を稼ぐことも可能ですが、最大距離だと耐荷重が全然足りないのでどんどん角度が下がってきます。こればかりは仕方がないですね。
中央の関節部分と両端のボールジョイント部分2箇所の角度が調整可能なので、位置決めの自由度は抜群。ただし、中央の関節部分のノブを緩めると、3箇所が同時に開放されます。1箇所のみの角度を調整したい場合も全ての箇所が緩んでズレるので少々のストレスとなりそうです。
それにしても、なんかコレ見たことある気がしますね。
C型クランプ + ARTCISE 自由雲台 + レンズマウントリング
ARTCISEの「自由雲台(ボール雲台)」を使用します。
ボールを締め付けることで角度を固定する仕様の雲台です。
角度の自由度は高く、固定力も比較的高いです。
この製品はボールが比較的大きめ(28mm)であることに加えて土台全体で締め付けるタイプなので、ボール雲台の中では固定力が高めです。よりボールが大きい製品もあり、そちらはさらに耐荷重が高くなっています。ただしボール雲台は比較的値段が高いのでお財布と相談が必要でしょう。
上部のプレートは取り外しが可能で、アルカスイス互換のプレートが使用できます。
アルカスイス互換のレンズマウントリング、あるいはアルカスイス互換のプレートにレンズマウントリングを装着して使用すれば、Handy本体とレンズマウントリングを接続した状態で保管しておき、使用時にのみこの製品に接続してプレイも可能です。
前述の通りですが、このC型クランプは至るところにネジ穴が空いているので、好きな場所に固定が可能です。多少高さを調整したい場合はクランプへの接続位置を変えることで調整できます。前面2箇所と上部・下部の計4箇所の1/4ネジ穴のどこかに固定すれば大抵良い位置が見つかると思われます。
C型クランプ + ビデオ雲台 + レンズマウントリング
ノーブランドの「ビデオ雲台」を使用します。
ハンドルを回すことで軸を締め付けて角度を固定する仕様のビデオ雲台です。
ハンドルで固定力の調整と角度の調整が同時に出来ます。非常に安価ですが、その分固定力はやや弱いです。
上部のプレートは取り外しが可能、アルカスイス互換のプレートが使用できるので、アルカスイス互換のレンズマウントリングとは相性がいいですね。
位置決め自由度は高いですが、角度次第ではHandyの位置が少々高くなるので注意が必要です。
また、激安なだけあってバリが残っているなど全体の造りは少々悪いです。
参考として少々大きめのビデオ雲台も載せておきます。
こちらはアルカスイス互換ではありませんが、大型な分角度の固定力は比較的強いです。
C型クランプ + ARTCISE 自由雲台 + パイプクランプ
TheHandy本体の保持パーツとして新たな選択肢を提案します。
Handyの保持に防振樹脂パイプクランプ(マウント付) を使用する案です。70φの製品がHandyのサイズに丁度合致します。
しかも内側がゴムなので自分で別途滑り止め加工をする必要もないです。不器用な管理人には非常に有り難いです。
値段は時期で変動するようですが、管理人が購入した際は 1,800円程度だったと記憶しています。同じ機能を持つレンズマウントリングがおよそ 3,300円程度と考えると大幅にコストカットが可能です。
ただし接続部分のネジは3/8ネジなので、1/4↔3/8の変換ネジを使用する必要があります。変換ネジはAmazonで単品購入出来るみたいですが、せっかくなら変換ネジセットの購入をおすすめしますよ。
C型クランプ + NATOレール + 3Dプリントやつ + パイプクランプ
最後に、管理人が3Dプリントして遊んでいたパーツをご紹介します。
こちらも新たな選択肢の提案です。
C型クランプの側面にNATOレール+ロゼットのパーツを取り付けることで前後位置の調整が可能になっています。もし前後の調整が不要であれば、ロゼットマウントのみでも良いかと思いますが、可動域は大幅に狭まります。
(ちなみにAmazonで購入するよりもNICEYRIG公式から購入した方が安いようです)
角度調整パーツの内側部分には「歯」がありネジを締めつけることで噛み合います。パーツ同士が噛み合うことで物理的に動かなくなり、強力に角度を固定 できるので振動で角度が下がってくることはありません。また、細かい段階の単位で角度の固定ができます。
Handyの保持には防振樹脂パイプクランプを使用します。70φの製品がHandyのサイズに丁度合致します。しかも内側がゴムなので自分で別途滑り止め加工をする必要もありません。
3Dプリントパーツについて
パイプクランプへの適合は 70φの固定穴に合わせて設計しているので他サイズは合わないかもしれません。
ロゼットはARRI規格(31.8mm)で作成しているので同規格製品であれば同様に適合します。
管理人が作ったパーツはDMM.makeで出力出来るので興味がある方はチェックしてみてください。この素材が良い などはあえて言いませんので、各々「物性表」や「選べる素材・種類について」などで各々判断して頂ければと思います。参考までに、Handy本体が600g + オナホが300~400g 程度なので、合計1kg程度になります。
※ちなみに画像はアルミニウムです。
※パイプクランプとの適合設計には有限会社興栄化成山梨工場 の倉澤様にご協力頂きました。感謝!
まとめ
●海外公式の「Handsfree Bundle」は殿堂入り(評価しない)
●レンズマウントリングはハンディの保持に使用するには高過ぎる。
同等の機能を持つ防振樹脂パイプクランプへ置き換えることでコストダウンが可能
●管理人のお勧めは C型クランプ + 自由雲台(ボール式) + パイプクランプ の構成
角度の自由度が高く固定が容易で、製品の造りも良い
●「3Dプリントやつ」に興味がある人はDMMmakeで出力してみてください。
以上!